LinuC level1も2日ずつ勉強すれば取れた

CCNA(ICND2)は3日勉強すれば取れる※ - エンジニア見習いの覚え書き

から1か月… Ping-tの有料課金期間が余っていたので、もう一本取ろうとLinuC level1を勉強しました。 CCNAの時と同様、週末をつぶして週明けに受験するスタイル。 問題なく合格したのでその話を書きます。

※例のごとくLinuxチョット触ったことあるエンジニアなので、受験前に少しだけ下地があります。

LinuCとは

https://linuc.org 従来、Linux技術者試験としてLPICがありましたが、ディストリビューションに依存しない試験ゆえに日本の需要に合っていないとか、過去に試験問題が漏洩したり*1と課題がいろいろあったようで、 LPI-Japanが独自にLinuc技術者試験LinuCを開発しました。

日本の組織が独自開発しているため、翻訳がおかしくて問題が解けないやつが無いと思うので、個人的には非常に歓迎しています。 そんな話をすると英語で受けろと言われますが、私は日本人なので絶対英語試験は受けないという強い意志で戦っていこうと思います。(どうせ英語を勉強している間に翻訳技術が発達して

試験範囲・使ったもの

2018年3月の段階ではLinuCの学習教材はありませんが、当分の間、学習範囲はLPICと同様なので、LPICの学習教材が使えます。

LPI-Japan、日本の市場に最適化した新たなLinux技術者認定試験「LinuC(リナック)」を発表〜 IT技術者への要求の変化に対応した、中立・公正・厳正なLinuxスキルの認定を目的に新たな認定試験を3月1日より開始 〜|Linux技術者認定機関 LPI-Japan [エルピーアイジャパン]

LPI-Japanでは既に「LPIC」の取得のために学習をされている受験予定者の混乱を避けるため、初期リリースにおいては既存の「LPIC」と同じ出題範囲にてリリースします。その後、日本の市場で必要とされる最新の技術に対応した出題範囲にする予定です。

使った教材は下記のとおりです。

LPICイージス

www.infraeye.com

Webの教科書です。 さっと流し読みしました。

Ping-t

ping-t.com

Web問題集です。 超優秀。101は無料でWeb問題集が使えるのでまずは使ってみていいなと思ったら課金して102も使うといいと思います。

Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集

Amazon CAPTCHA

問題集です。 Ping-t同様優秀。少し難しいらしいです。 Ping-tと一緒にやって9割ほど解ければ本番も行けるのではないでしょうか。

CentOS7とUbuntu

超重要。さっと動作やコマンドを確認するために使いました。 今回はイベントでさくらのクラウドの2万円クーポンをいただいていたので、クラウド上に用意しました。 本当は2日じゃなくてじっくりやる予定だったので、電車の中からでもSSHできるようにと用意していたのですが… 半月ぐらいIaaS 2台を立てっぱなしで6000円ぐらいかかってました。

正直、X11周りとかファイルシステムとかやろうと思うとつらいので、ローカルPCにVMを立てて触ったほうが良かったなと思いました。 環境構築方法については割愛します。

やったこと(101/102共通)

0日目 : 試験予約・環境構築

Ping-tの課金終了日が期限と考え、101と102試験の予約を行いました。 予約をすることで「やらなきゃいけない」と自分を追い込めます。

予約後はCentOS7とUbuntuの学習用環境構築も行いました。

1日目 : 分野別問題を解く

LPICイージスをざっと読み、Ping-tの分野別問題を解きます。

とにかく間違えてもよいので解き、間違えた問題は必ず解説を読みます。 とりあえず全問1回は必ず正解させ、銀色にしています。

2日目 : 模試問題、スピードマスター問題集を解く

Ping-tの模試問題を解きます。

1日目に1回正解しているため、大方問題は覚えており、この時点で9割ほど解けています。

2~3回模試を解いたら、スピードマスター問題集に手を付け、ひたすら問題を解きます。 Ping-tとは違う問題を解くことで、問題を暗記しているのではなく、きちんと理解していることを確認していきます。

一通りスピードマスター問題集を解いたらPing-tの模試問題に戻ったり、苦手な分野があればそこを重点的に復習しました。 特に102のX11とプリンタ関係は2~3週やってます。

3日目 : 受験

あとは受験です。試験時間はそれなりにありましたが、10分くらいで終わりました。

問題ID:21935

cron.allowとcron.denyが存在しないときの挙動について、どうやらここ数年で変わったようで、LPICイージスとPing-tの問題で差が出ていました。 自分で検証したわけではないので、何が正しいか確証を持っていませんが、注意が必要です。

感想

Linux技術者試験の入門編ということで普段から運用をしているエンジニアであれば比較的容易な試験かなと思います。

普段サーバ用途では使わないX11やプリンタ関係、近年はクラウドでポチポチするだけで意識することのないパーティションファイルシステムあたりは苦労しました。

綺麗な日本語で余計な負担もかかりませんし、基礎的なところを再確認できる良い試験かと思いますので、皆さんも受験してみてはいかがでしょうか。

Ping-tも期限が切れて、受験ラッシュもひとくくり…と思ったら来月はIPA試験。 忙しい週末がもう少し続きそうです。